本文へ進む
上場の条件を、市場ごとに1枚で比べる。
ホーム › IPOの準備

IPO準備とは?始める順番と期間の目安【2026】

IPO準備とは何から始める?流れと期間を解説のイメージ写真

公開: 2026-10-14 / 更新: 2026-10-14 ・ 読了 約5分

この記事の要点

  • 準備は現状分析→監査対応→申請書類整備→審査の順で進むのが一般的
  • 監査対応は会社によって期間の幅が大きく、後回しにすると遅れやすい
  • 申請や募集の実務は証券会社・現地専門家など専門家の仕事として切り分ける

IPO準備は何から始めればいいか

IPO準備は「現状の分析と計画づくり」から始め、その後に監査対応、申請書類の整備、審査対応という順番で進むのが一般的です。どの段階から着手すべきかは会社の決算書の状態や内部管理の整備状況によって大きく変わるため、まず自社がどの段階にいるかを把握することが最初の一歩になります。

「ipo 準備」で検索している経営者や管理部門の責任者の多くは、「何から手をつければいいか分からない」「うちの会社は条件に届くのか」という2つの疑問を抱えています。この記事では、上場先の市場を問わず共通しやすい準備の流れと、どの作業を誰に頼むべきかを整理します。なお、国内市場(東証や東京プロマーケットなど)の具体的な上場基準は変更される可能性があるため、必ず日本取引所グループの公式案内で確認してください。

IPO準備の一般的な流れ

上場までの準備は、会社ごとに期間も中身も大きく異なりますが、一般的な例としてはおおよそ次のような段階に分けられます。

①現状の分析と計画

事業内容や財務状況の棚卸しを行い、どの市場のどの区分を目指すかを決める段階です。あわせて監査法人・証券会社・弁護士など、どの専門家にどの仕事を頼むかを決めていきます。この段階を曖昧にしたまま次に進むと、後になって「想定していた市場の条件に届かない」と分かり、計画をやり直すケースがあります。

②監査と決算書の整備

過去の決算書を監査可能な状態に整え、必要な会計基準に沿って監査を受ける段階です。経理体制や内部統制が未整備の会社では、この段階がいちばん時間のかかる工程になりやすい傾向があります。たとえば日々の取引記録が属人的な管理に依存していたり、関連当事者取引の整理ができていなかったりすると、監査人からの指摘対応に追われ、スケジュールが後ろ倒しになるケースがあります。

③申請書類の準備

上場申請書類、事業計画書、法務面の整備、企業統治(コーポレートガバナンス)体制の構築を進める段階です。資本政策(株主構成や株式の持ち分比率の設計)もこの時期に並行して詰めていく必要があります。

④取引所・当局への申請と審査

取引所や監督当局への正式な申請を行い、審査の過程で寄せられる照会事項に回答していく段階です。この申請業務自体は、資格を持つ証券会社や現地の専門家が行う仕事であり、自社の担当者だけで完結できるものではありません。

⑤投資家向け説明資料と募集の準備

投資家向けの説明資料(目論見書に相当する書類)を整え、株式の募集・売り出しの準備を進めます。株式の勧誘業務は、免許や登録を持つ証券会社が担う仕事です。

⑥上場・売買開始とその後の開示

上場後は、決算情報の適時開示など継続的な情報開示の義務が発生します。準備段階から、上場後にどのような開示体制を維持するかを見据えておくことが欠かせません。

リバティーコンサルティング株式会社が、モーリシャス証券取引所の新興市場(DEM)への上場を、日本側のプロジェクト責任者として支援しています。御社が上場の条件に届くかを確かめる初回のご相談を受け付けています(このメディアを運営する無限開拓株式

上場の条件に届くか相談する →

準備で陥りやすい失敗例

IPO準備では、次のようなつまずきが起きやすいといわれています。

いずれも「誰にどの仕事を頼むか」を早期に決めておくことで防ぎやすくなります。監査法人は決算書と内部統制の確認、証券会社は資本政策や募集業務、弁護士は契約関係や法務面の整備というように、役割分担を早期に明確にしておくことが実務上のポイントです。

海外市場を選択肢に入れる場合

準備の進め方は、国内市場だけでなく海外市場を検討する場合にも共通する部分があります。一例として、モーリシャス証券取引所(SEM)には公式市場(Official Market)と新興市場(Development & Enterprise Market・DEM)があり、監督は金融サービス委員会(FSC)が担っています。DEMの上場条件は、国際会計基準(IFRS)で作成し国際監査基準(ISA)で限定のつかない監査を受けた決算書1年分、上場時の時価総額2,000万ルピー以上(1ルピー約3.33円・2026年10月14日の為替でおおよそ6,700万円。為替相場により変動)、株主100人以上、かつ一般株主の持ち分10%以上(それぞれ別の条件)などが挙げられており、実績がない会社でも独立した財務アドバイザーが認めた3年の事業計画があれば申請できる制度があります(DEMの上場条件)。公式市場はこれより条件が重く、決算書3年分、時価総額2,000万ルピー以上、株主200人以上かつ一般株主の持ち分25%以上(段階的に引き上げる方式もある)などが定められています(公式市場の上場条件)。公式市場の上場規則では、申請中・上場後を通じて取引所に登録されたスポンサーを置く義務があり、海外の会社は現地で書類を受け取る代理人も必要です。DEMでの扱いは取引所・現地の専門家に確認する必要があります。こうした準備では、日本側で戦略や工程管理・資料づくりを担う取りまとめ役と、現地のスポンサーや弁護士・監査人・証券会社といった専門家との連携が欠かせません(取引所の概要)。

上場の可否や時期は、最終的に取引所と監督当局の判断で決まるものであり、期間や結果を保証するものではありません。税務上の取り扱いについても、租税条約の適用には現地における実体の有無など個別の条件があるため、断定はできません。具体的な制度の詳細は金融サービス委員会などの公式情報や、税務については国税庁の案内、専門家への相談を通じて確認してください。

まとめ

IPO準備は、現状分析から始まり、監査対応、申請書類の整備、審査、募集準備、上場後の開示体制構築へと段階的に進みます。どの段階にどれくらいの時間がかかるかは会社によって幅があり、特に監査対応は長引きやすい工程です。誰にどの仕事を頼むかを早期に整理することが、準備を計画的に進める鍵になります。

よくある質問

Q. IPO準備はどのくらいの期間がかかりますか
A. 会社の決算書の整備状況や内部統制の体制によって大きく異なり、一概に期間を示すことはできません。特に監査対応に時間を要するケースが多く、早期に監査法人へ相談することが望ましいとされています。
Q. IPO準備で最初に何をすればいいですか
A. まず自社の事業内容や財務状況を棚卸しし、どの市場を目指すか、どの専門家(監査法人・証券会社・弁護士など)に何を依頼するかを整理することから始めるのが一般的な進め方です。
Q. 海外市場への上場もIPO準備の選択肢になりますか
A. 選択肢の一つにはなり得ますが、各取引所・当局の条件や申請手続きは個別に異なります。具体的な条件は各取引所の公式案内や現地の専門家への確認が必要です。
この記事をシェア: X(Twitter) LINE

あわせて読みたい

関連データ

その他製品の上場企業一覧|東証プライム(37社)
その他製品の上場企業一覧|東証グロース(6社)
その他製品の上場企業一覧|東証スタンダード(62社)
その他製品の上場企業一覧と市場の内訳(105社)
→ ページをすべて見る

リバティーコンサルティング株式会社が、モーリシャス証券取引所の新興市場(DEM)への上場を、日本側のプロジェクト責任者として支援しています。御社が上場の条件に届くかを確かめる初回のご相談を受け付けています(このメディアを運営する無限開拓株式会社が、ご相談を同社におつなぎしています)。

上場の条件に届くか相談する →